家族や友だちがリスカ(リストカット)やアムカ(アームカット)していると気づいたら何をすればよいのか?本人への適切な接し方がわかる信頼性のある情報をまとめました。
動画
自分を傷つけずにはいられない〜「見える傷」の背後にある「見えない傷」
自傷行為に関する精神科の視点から、見える傷(リストカットなど)の背後にある見えない傷(精神的・感情的な問題)について解説しています。多くの人が自傷行為を「かまってちゃん」のアピールと誤解しがちですが、実際には6割以上の人が強い不安感や怒り、恐怖などの感情から自傷行為に至るといいます。
松本先生は、自傷行為の背景には虐待やネグレクト、いじめなどのトラウマがあり、それによって自己価値感が低下し、人に助けを求められなくなっているケースが多いと指摘します。動画では、こうした背景に対処するためには、頭ごなしに非難するのではなく、本人が安心して自傷行為について話せる環境を提供することが大切であると強調しています。
また動画内では、自傷行為がエスカレートするプロセスや、長期的には自傷行為が自殺リスクを高める可能性があることを説明しています。援助者や医療関係者がどのような態度で接するべきか、そして、安心して人に依存できる環境を整えることの重要性についても解説しています。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人、学校関係者、医療関係者 |
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動画の長さ | 40分50秒 |
出演 | 精神科医/国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長/薬物依存センターセンター長 松本俊彦先生 |
第二部各論 第1章8節 自傷行為(リストカット)の治療法
自傷行為の背景や脳のメカニズムを説明し、治療法を紹介しています。ストレス解消の代替方法、周囲の適切な対応、薬物治療やカウンセリングの重要性を強調しています。自己肯定感を高め、多様な経験を積むことで、自傷行為からの回復を促すことを提案しています。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人 |
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動画の長さ | 12分17秒 |
出演 | 精神科医/早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介先生 |
自傷、リストカットについて、どういう人がやりやすいのか、治療方法について解説します
リストカットの4つの特徴、メカニズム、治療法について詳しく解説します。リストカットは衝動的に行われるストレス反応であり、多くの場合、ストレスや悩みが積み重なり、頭が真っ白になった状態で行われます。
自傷行為に走りやすいのは、言葉で感情を表現するのが苦手な人、自責的な性格の人、自己肯定感が低い人です。
診断・治療については主にASD/ADHDに着目し、不安障害や他の依存症がないか等もチェックします。ただ、大体の場合は薬だけの治療は難しいので、カウンセリングや訪問看護など診察以外での対応が大切です。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人 |
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動画の長さ | 16分47秒 |
出演 | 精神科医/早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介先生 |
リ◯トカットについて解説します。落ち着くメカニズム、特徴や治療 / wrist cutting
リストカットをすると一時的に気持ちが落ち着く理由、その背後にある心理的なプロセス、そして治療法について具体的に説明しています。
リストカットはストレス解消として定着しやすく、依存的なサイクルに陥ることがあります。その背景には、相談や愚痴が苦手で、自分の感情を抱え込みやすい性格が影響しています。治療では、カウンセリングを通じてコミュニケーション力や柔軟な思考を育て、本人のペースに合わせた支援が重要です。家族や支援者も焦らず、相手に寄り添う姿勢が求められます。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人 |
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動画の長さ | 10分27秒 |
出演 | 精神科医/早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介先生 |
書籍
自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン
自傷行為やSNSで「死にたい」とつぶやく人々が抱える誤解や偏見に焦点を当て、正しい知識と支援法を解説しています。彼らが苦しさを打ち明ける際に無視や否定を恐れ、支援を求められない現実に対し、具体的な回復スキルや適切な支援法を図解イラストで分かりやすく紹介しています。家族や友人がどのように寄り添うべきかも学べる一冊です。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人 |
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ページ数 | 102 ページ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2018/02/15 |
著者 | 精神科医/国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長/薬物依存センターセンター長 松本俊彦先生 |
リストカット・自傷行為のことがよくわかる本
リストカットをはじめとする自傷行為に至るきっかけやその意味、誤解されやすい点を解説しています。本人を回復に導くための家族や友人の対応方法として注意点やポイントも解説しています。イラスト図解でわかりやすい書籍です。
見てほしい人 | 当事者、家族・友人、学校関係者 |
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ページ数 | 102 ページ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2008/12/11 |
著者 | 精神科医/西ヶ原病院精神科 林直樹先生 |
自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント
自傷行為を行う当事者向けの本ですが、自傷行為を行う理由や思考パターンを詳しく解説しており、家族や友人が本人の気持ちを理解する一助になるでしょう。巻末には家族や友人など周囲の人へ向けたアドバイスもあります。
見てほしい人 | 当事者 |
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ページ数 | 282 ページ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2015/02/18 |
著者 | 精神科医/国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長/薬物依存センターセンター長 松本俊彦先生 |
よくある質問
自傷行為に関する一般的な質問
見てほしい人 | 当事者 |
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監修 | 精神科医 日下慶子先生 |